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ビルドプレートから造形物を外す方法とアフターケア(DF2編)
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Raise3Dの光造形モデルであるDF2に使用されるビルドプレートは造形完了後、モデルが付いた状態で洗浄を行ってからモデルを外す作業があります。
今回は洗浄後のモデルをビルドプレートから外す際のコツと洗浄後のプレートのアフターケアについて紹介していきます。
ビルドプレートから造形物を外す
ほとんどの造形物は付属のスクレーパーで外すことが可能です。
DF2の付属品には2種類のスクレーパーがありますが、剥離には主に画像左の木製のグリップでできた方を使います。
スクレーパーの先端は鋭利な為、造形物を外す際にビルドプレートの表面を傷つけてしまわないようスクレーパーの刃先はビルドプレートの面と平行になるように向けモデル底面にあるラフトに引っかけて剥がしていきます。
小さな造形物であれば、軽くテコの力を加えるだけで簡単に剥がすことが出来ますが、剥がれにくい時は無理に力を加えずに全体的に少しずつ剥がしていきます。
DF2のビルドプレートは剥離性向上の為、表面に特殊な加工がされており基本的に付属の工具で簡単に造形物を外すことが出来ますが、大型の造形物となると定着範囲が広く剥離が難しくなる場合があります。
大型の造形物やラフト設定をスモールラフトにした状態の造形物を外す場合は大判のスクレーパーを使用するのがお勧めです。
付属の小さいスクレーパーでラフト部分を少し剥がし隙間を作ってから赤と黒のスクレーパーまたは別売りの大判スクレーパーでビルドプレートと平行にスライスしながら作業する事で綺麗に剥がすことが出来ます。
ビルドプレートのアフターケア
DF Washで造形物を洗浄したビルドプレートはプレート部分にレジンと洗浄液が混ざった液体が付着しているので、そのまま新しい造形に使用するとレジンタンクに洗浄液が混入してしまいます。
その為、洗浄が終わってモデルを外した後のビルドプレートはアルコール(IPA・エタノール可)を染み込ませたウエスを使用して綺麗に拭き取ります。
※溶剤が直接肌に触れないように作業時はニトリル手袋を着用して作業するようにしてください。
※拭き取る際は力強く擦るとウエスの繊維などがビルドプレートに付着する場合があるので優しく拭き取ってください。
拭き取る際にビルドプレートの状態を見て硬化したレジンが表面に付着していないかチェックします。硬化したレジンの欠片が張り付いて残ったまま造形を行うとレジンタンクのフィルムを傷つけてしまうので念入りに確認しましょう。
持ち手となる黒い部分の周辺は液体が残りやすいので極力拭き取るようにしてください。
取手の六角ネジの部分に溜まった汚れは拭き取りが難しいですが、この部分は完全に除去できなくても造形に影響はほとんどありませんのである程度拭き取れれば十分です。