Qフィラメントの保管方法
基本的にどの素材も吸湿性があり、保管時は注意が必要です。
特に水溶性(PVA)フィラメントとPolyMide CoPAフィラメントが、とても湿気に弱いです。 湿気を吸ってしまうと、造形不良、ノズル詰まり、ドライブギアへの噛み込みなど様々なトラブルを引 き起こしてしまいます。
弊社が湿気原因により造形の失敗を解消するため、PolyMaker社より湿気防止機能付きのフィラメント 保管ボックス「PolyBox™」がございます。
本体内にセットした乾燥剤が湿気を吸収し、また付属の保護キャップとチューブを使って3Dプリン ターに接続可能で、フィラメントスタンドとしてもご使用いただけます。
ボックス内の温度、湿度測定機能も付きます。
各フィラメントの詳細につきましては、
フィラメントページをご参照ください。
Q各フィラメントの適正温度や造形の注意点はありますか。
フィラメントページの各フィラメント一覧表をご参照ください。
Q純正フィラメント以外のフィラメントも使用可能でしょうか?
純正品以外のフィラメントも使用可能なものもありますが、純正品以外のフィラメントを使用した場合、保証の対象外となります。
Q蓋の有無で造形品質は変わるのでしょうか。 また室内環境などによって全ての材料において、造形する際に蓋を使わないといけない場合はどうすれば良いでしょうか。
蓋を正しく使用しない場合、造形の失敗や品質の低下の原因になる恐れがございます。
ABS、PCやナイロンなど熱収縮率が高い材料を造形する際は、蓋を使用する必要があります。蓋を使用しない場合、造形物のそりや造形が失敗する可能性が高くなります。
しかしその一方、PLAやTPLA、Polysupportなど低温系材料を造形する際は、蓋を使用すると、冷却が不足し、寸法精度の低下や表面精度の低下、造形物の変形などが発生する可能性が高くなります。また、PLAなどの低音系材料hは熱に弱いため、蓋をかけて長時間造形するとフィラメントがノズルに達する前に変形してしまい、ノズルづまりの原因となる可能性があります。
社内環境などにより蓋を使用せざるを得ない場合はどうしたらいいでしょうか?
蓋を使用せざるを得ない場合は、プレート温度の調整を行うことで造形が可能となります。
ただ筐体内の推奨温度は、形状によって異なります。
・肉厚が薄い形状
・底面サイズが大きい形状
・直角等蓄積応力が強い形状
上記のような形状の場合は筐体内の温度は30-35度が推奨の温度となります。
蓋を使用する場合、プレート温度を20度に設定頂ければ、問題なく造形が可能でございます。
・R角が多い
・造形サイズが15cm以内な小さいもの
上記のような形状の場合は筐体内の温度を20-25度が推奨の温度となります。
蓋を使用する場合、プレート温度を0度に設定頂ければ、問題なく造形が可能でございます。
※0度にすると、筐体内の温度は室温より少し高いぐらいになります。
各フィラメントの詳細につきましてはフィラメントページをご参照ください。
Qサポートの接地面が綺麗に造形できない時の対処方法
「高密度サポート」設定で改善できる場合がございます。
こちらは造形物との接地面のみ密度を高くするため、
通常のサポート材より造形物をしっかりと支えることができますのと
接地面を綺麗に剥がすことが可能でございます。
(モデルとの接地面のサポート材ががラフトのような形状で造形されます。)
ideaMaker→スライス→編集→サポート→高密度サポート
を層数3、充填率60~80%程度の設定がお勧めです。
剥がしづらくもなりますので、
その際は、サポートと本体部分の距離を一緒にご調整いただければと存じます。 ideaMaker→スライスを始める→編集→サポート→サポートと本体部分の距離 がデフォルトで1になっていますので、こちらを2に設定していただくと、
距離を2層分離すことができ、剥がしやすくなります。
Q右ノズルだけで造形したい時の設定方法
設定方法は下記の通りでございます。
①モデルをideaMaker上にだし、モデルをクリックし、選択状態にします。 (暗めの赤色になっていれば選択状態になっています。)
②左上の「表示」をクリックします
③左端にレンチマークがありますので、クリックし「モデル情報」の 画面をだします。
④デフォルトですと、左エクストルーダーが選択されていますので 右エクストルーダーに切り替えます。
⑤次にideaMaker→スライスを始める→編集→ エクストルーダー→右のエクストルーダー→「右のヘッドの設定を有効にします」 にチェックを入れます。
⑥ideaMaker→スライスを始める→編集→ 充填率→充填のエクストルーダー→右のエクストルーダーを選択します。
⑦ideaMaker→スライスを始める→編集→サポート→サポートのエクストルーダー→右のエクストルーダーを選択します。
⑧ideaMaker→スライスを始める→編集→プラットフォームのラフト設定→ラフトを印刷するエクストルーダー→右のエクストルーダーを選択します。 (スカートを設定している場合は、スカートのエクストルーダーも 右のエクストルーダーを選択します。)
※N1、N2をご使用のお客様は事前に手動でノズル高さを調整する必要がございます。
Q0.01mmで造形するにはどうしたらいいですか?
0.01mmでの造形は、PLAフィラメントのみ可能でございます。
ABSフィラメントの場合0.05mmの積層ピッチでの造形まで可能です。
その他特殊フィラメント(高透明、Polyflexを除く)についても同様です。
また0.01mmで造形する際はideaMakerにて設定値を変更する必要があります。
参考設定を公開いたしますので、以下よりダウンロードください。
※上記はあくまで参考のセッティングです。フィラメントなどによっては若干変更する必要があります。
0.01mmセッティングファイル(0.2mm径ノズルの設定になっておりますので、ご注意くださいませ。)
Qラフトが剥がれない時の対策
デフォルトの設定ですと、ラフトと造形物の距離は0.15mmになっております。低温系(例えば:PLA)フィラメントで造形する際にラフトを簡単に外すことができます。しかし、高温系フィラメント(例えば:ABS、PC)は熱収縮率があるため、ラフトと造形物の距離が縮まってしまい、ラフトが剥がれにくくなるケースがあります。こういった場合は、「ラフトと造形物の距離」を調整してみましょう!
調整方法:
スライシングスタート→編集→プラットフォームのラフト設定→モデルとラフトの距離
デフォルトは0.15mmとなっておりますが、0.2~0.3mmに変更するとラフトが剥がれやすくなります。しかし、積層ピッチや造形形状によって数値を高すぎると造形物がラフトから浮いてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
0.2mm→0.25mm→0.3mmという順で少しずつ変更しながらテストすることをお勧めします。
Qタッチパネルが反応しなくなりました。どうしたらいいでしょうか?
タッチパネルが反応しない場合、下記の3つの可能性が叶えられます。
① ファームウェアのバグ
パネル後方にある銀色のリセットボタンを押し、パネルを再起動します。
新しいファームウェアをダウンロードし、ファームの更新を行ってから再度テストしてみてください。
ファームウェアは下記よりダウンロードできます。
ここにクリックしてください。ダウンロードページリンク
② 静電気の発生によりパネルが反応しなくなった。
アースを接続してください。
アースが接続できない場合、前の扉を開き、タッチパネルの左上の金属を触りながら操作してください。
静電気が原因の場合、この方法で自分の体を通して静電気を逃がすことができるので、反応がよくなります。
③ パネルの故障
上記の①と②を行っても改善しない場合はパネルの故障だと考えられます。
有線のマウスを機械のUSBポートに接続し、有線マウスで操作できるかを確認してください。
その後、弊社のサポートセンターに連絡いただけましたら、新しいパネルを発送させて頂きます。
アフターセンター:support@3dprinter.co.jp
Qパネルバージョンとファームウェアの更新方法
①本体タッチパネル右上の歯車のマークを押します。
②次の画面にて「本体設定」タブを押します。
③「バージョン」と「ファームウェアバージョン」数字を確認します。
※「バージョン」はタッチパネルのバージョンのことです。
「ファームウェアバージョン」はメインコントロールボードファームウェアのバージョンのことです。
最新より古いバージョンの場合、更新を行って下さい。
④弊社のHPから最新のバージョンのチェックとダウンロードが可能です。
ダウンロード
⑤タッチパネルバージョン更新方法:
更新ファイルをダウンロードし、USBメモリまたはSDカードに保存し、プリンターに接続してください。プリンターを再起動すると、自動的に更新します。
⑥メインコントロールボードファームウェアバージョン更新方法:
最新ファイルをダウンロードし、USBメモリまたはSDカードに保存し、プリンターに接続してください。
タッチパネルで印刷開始ボタンからUSBメモリまたはSDカードの中の、ファームウェアファイルを選択し、「更新しますか」と表示されますので、「OK」を押すと更新が始まります。
Q高さ調整(ノズルと造形台の距離の調整)がいつ必要でしょうか?
高さ調整は初回造形時に必要ですが、Z軸ボールネジが6本、XY軸十字型ボールネジを採用して完全に固定しているため、機械本体の大きな移動や衝撃がない限りは、基本的にその後は高さ調整をする必要はございません。
しかし、ここの”高さ”とはノズルと造形台の距離ですので、その距離が変わる以下のような動作があった場合には、高さ調整が必要になります。
①(ノズル変動)ノズル交換
②(ノズル変動)ホットエンド交換
Qbinファイルをインポートする方法
①「スター卜」ボタンをクリックします。
②「インポート」ボタンをクリックします。
③「.bin」ファイルを選択し、「開く」ボタンをクリックします。
④ テンプレート名を入力し、「確定」ボタンをクリックしますと、インポート完了です。
QRaise3D N2 シリーズ ノズル交換手順
【作業前に】
フィラメントをアンロードした状態で作業を行ってください。
火傷の恐れがあります。必ず各部品が冷えていることを確認してください。
作業は電源ケーブルを抜いた状態で行ってください。
1.冷却ファンを外します。
2.ホットエンドを固定しているイモネジを緩めます。
3.ホットエンドを固定しているボルトを緩めます。
4.ホットエンドを引き抜きます。
5.カートリッジヒーターと温度センサーを引き抜きます。
温度センサー、ヒーターの順番だと外しやすいです。
6.ノズルの外型に合ったスパナやボックスレンチでノズル先を外します。
7.ヒーターコアをモンキーレンチなどで挟むと外しやすいです。
トルクが大きくかかる場合にはラチェット等は使用しないでください。
8.ヒーターコア中央部のイモネジを緩め、バレル部を外します。
ここまでが分解手順でございます。
組立方法
1.ヒーターコアにノズルを取り付けます。
この時はまだ完全に締め付けないでください。
2.ノズル、ヒーターコア、バレルを組み立てたときに、バレル上面の切り欠きと、ヒートシンク、ヒーターコアの平らな面が合うように調整します。
3.ヒートシンクの位置が合わない場合は、イモネジを緩めて位置を調整します。
また、ヒーターコア内部でバレルのネジとノズルのネジの間に隙間が開いてしまうと、樹脂漏れの原因になるので、位置を調整しながらしっかりと締めてください。
4.バレルを固定するイモネジを締めます。
5.カートリッジヒーター、温度センサーの順で、ヒーターコアに差し込みます。
6.カートリッジヒーター、温度センサーを固定するイモネジを締めます。
ホットエンドをヘッドに差し込み、全面のボルトと側面のイモネジで固定します。
このときに、一度電源を入れ左右のノズルの高さ調整を行ってください。
最後に、冷却ファンを取り付けます。
Qデュアルノズルの高さ調整方法は?
デュアルノズルの高さ調整の方法は以下の資料を参考にしてください。
QPolyflex等のゴム系フィラメントが急にノズル詰まりが発生するようになった。
以下の原因が考えられます。
① ギアにゴミがたまってしまい、押出力が弱くなっており、柔らかく滑りやすいフィラメントを押出できなくなっている。
まずヘッド部分の透明アクリル板を固定する3個(シングルヘッドタイプは2個)のネジを外し、透明アクリル板を外してからエアスプレーや歯ブラシ等でギア部分を掃除して頂き、再度造形テストしてみてください。
② ギアとプーリーの距離が遠い。
この場合、弊社の特殊フィラメント造形用パッケージを使用することによって、抵抗力を減らすことができ、ノズル詰まりを解消できる可能性が高いです。こちらをまず試すことをおすすめします。
特殊フィラメント造形用パッケージ:
フィラメントスタンド、フィラメントスタンド回転台、PTFEノズルヒーター(0.5mmノズル付き)
もし、フィラメントスタンドを使用しても改善されなければ、ギアと歯車の距離を微調整します。透明のアクリル板を外し、モーターに固定されている4つのネジを外して頂き、モーターを左に少し移動させてからネジで再度固定します。
Q高さ調整(ノズルと造形台の距離の調整)がいつ必要でしょうか?
高さ調整は初回造形時に必要ですが、Z軸ボールネジが6本、XY軸十字型ボールネジを採用して完全に固定しているため、機械本体の大きな移動や衝撃がない限りは、基本的にその後は高さ調整をする必要はございません。
しかし、ここの”高さ”とはノズルと造形台の距離ですので、その距離が変わる以下のような動作があった場合には、高さ調整が必要になります。
①(ノズル変動)ノズル交換
②(ノズル変動)ホットエンド交換
③(造形台変動)低温系フィラメント(PLA)と高温系フィラメント(ABS)切り替え造形する時
→③の説明:低温系フィラメント造形時、造形台の温度は大体40-60度に設定されます。それに対して、高温系フィラメント造形時、造形台の温度は大体90-110度に設定されます。90度以上になると、造形台(ガラス)は熱により少し膨張します。そのため、低温系フィラメント造形後、高温系フィラメントを造形する場合、先に造形台を100度に上げてから、高さ調整を行ってください。また、高温系フィラメント造形後に、低温系フィラメントを造形する場合、造形台が冷えてから高さ調整を行ってください。
Qパネルバージョンとファームウェアの更新方法
①本体タッチパネル右上の歯車のマークを押します。
②次の画面にて「本体設定」タブを押します。
③「バージョン」と「ファームウェアバージョン」数字を確認します。
※「バージョン」はタッチパネルのバージョンのことです。
「ファームウェアバージョン」はメインコントロールボードファームウェアのバージョンのことです。
最新より古いバージョンの場合、更新を行って下さい。
④弊社のHPから最新のバージョンのチェックとダウンロードが可能です。
ダウンロード
⑤タッチパネルバージョン更新方法:
更新ファイルをダウンロードし、USBメモリまたはSDカードに保存し、プリンターに接続してください。プリンターを再起動すると、自動的に更新します。
⑥メインコントロールボードファームウェアバージョン更新方法:
最新ファイルをダウンロードし、USBメモリまたはSDカードに保存し、プリンターに接続してください。
タッチパネルで印刷開始ボタンからUSBメモリまたはSDカードの中の、ファームウェアファイルを選択し、「更新しますか」と表示されますので、「OK」を押すと更新が始まります。
Q消耗品の交換目安はどのぐらいですか?
・純正ノズルは、1000時間以上が交換目安となります。
・ビルドサーフェスは150回以上の造形が交換目安となります。
※造形状況や使用素材によって交換目安が変わります。
Q製品が故障した場合、どういった対応をとっていただけますか?
電話もしくはメールで対応をいたします。
故障状況をお聞きし、軽度の故障の場合、故障部分のパーツを送付しお客様に付け替えていただく形をとらせていただきます。
重度の故障でお客様の方で対応不可の場合は製品を送付していただいて修理後、返送いたします。
保証期間内であればパーツ代金、修理費用は無料で実施させていただきます。
製品を送付する際の送料(片道分)のみお客様負担とさせていただきます。
Qタッチパネルが反応しないとき、どうしたらいいですか?
1 アース線を接続して、再起動をかけてください。
2 前の扉を開けて、タッチパネルの左上の金属を触りながら操作してください。
タッチパネルが反応しない原因は静電気にあります。上記の方法で静電気を逃がすことができるので、反応がよくなります。
Qデュアルヘッドの場合、右ヘッドの造形サイズは小さくなりますか?
右ヘッドのみで使用する場合は、左ヘッドと同じく最大造形エリアでの造形が可能です。
ただ、両方のノズルを使用して造形する場合は最大造形サイズより25mmほど小さくなります。
Q電気代/ランニングコストはどれくらいですか?
造形中は、平均で1時間約5.25円かかります。
造形をしていないアイドリング状態の場合は、平均で1時間約0.75円かかります。
Q水平調整、高さ調整は必要ですか?
水平調整は必要ありません。(N1を除く)
高さ調整は初回の造形時に必要ですが、大きな移動等がない限りその後は高さ調整をする必要はございません。理由としては、Z軸ボールネジが6本、XY軸十字型ボールネジを採用しており完全に固定しているからです。
また、工場出荷時に13本のねじを工学的に考察したデザインで固定されているため水平度がずれる心配はありません。