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Ideamaker ver5.1.0 変更点まとめ

2024.09.27

平素よりお世話になっております。
日本3Dプリンターでございます。
このたび、ideaMaker バージョン5.1.0がリリースされました。
こちらからダウンロード可能です。
主な変更点を下記に記載します。


 

項目一覧
FFF ソリッドフィルの流量補正機能の追加
FFF スローダウンプリント機能の改善
FFF ラフトとラフト接地面の温度制御機能
FFF 底面ソリッドフィルの温度制御機能
FFF 充填形状の追加
DF2 造形方向の自動調整機能を最適化
DF2 サポートの生成を最適化
DF2 新しいスライステンプレートの追加

 


FFF ソリッドフィルの流量補正機能の追加


 

小さい面積のソリッドフィルを造形する際に、面積に応じて流量に補正をかける機能
補正をかけることで今まで荒れ気味だった小さいソリッドフィルの仕上がりを向上させる。

 

 


FFF スローダウンプリント機能の改善


 

1レイヤーの造形時間が規定時間以下だった場合に造形速度を下げて行うスローダウンプリント機能が改善
この機能を外壁のみ適応させなくすることで積層面の仕上がりを均一にすることができる。

 

OFF

ON

 

 


FFF ラフトとラフト接地面の温度制御機能


 

ラフトの表面層とラフトに接するモデルの面を造形する際の温度を下げることが可能。
ラフトに接するサポートなどには適応されず、通常の造形温度で造形されます。

 

 


FFF 底面ソリッドフィルの温度制御機能


 

底面表面層ソリッドフィルを造形する際に温度を変更することが可能。
造形の1層目ではなく底面表面層に対して適応される設定のため底面表面層が設定されていない場合は機能しない。
またレイヤーすべてではなくソリッドフィルの箇所のみ温度が変化するためシェルなどは通常の温度で造形される。

 

 


FFF 充填形状の追加


 

充填形状に「クロスハッチ」形状が追加
一線状とジャイロイドを混ぜたような充填形状

 

 

 


DF2 造形方向の自動調整機能を最適化


 

自動方向調整のアルゴリズム最適化が改良されました。
印刷成功率が向上されユーザーが要求する造形方向の選択肢が増えました。

 

 


DF2 造形方向の自動調整機能を最適化


 

造形時間/Print Time

最も造形時間が短い造形方向に調整します。
造形時間はZ方向にのみ増減する為、モデルをなるべく寝かせた低い状態で配置し造形時間を短縮します。

※スライス参考例
造形時間:9h31m
モデル部レジン使用量:14.71ml
サポート部レジン使用量:24.49ml

 

・Supported Ares

モデル全体にサポートがなるべく付かない造形方向に調整します。
サポート除去による後処理の手間を減らすことができます。

※スライス参考例
造形時間:18h18m
モデル部レジン使用量:14.71ml
サポート部レジン使用量:10.3ml

 

・Support Volume

全体的にサポートの使用量を抑える造形方向に調整します。
Supported Aresと同様に後処理の手間を減らすことができます。

※スライス参考例
造形時間:18h18m
モデル部レジン使用量:14.71ml
サポート部レジン使用量:9.8ml

 

・Print Success

成功率の高い造形方向に調整します。
造形エラーの原因となる剥離抵抗とモデルの変形を考慮した造形安定性を重視した設定です。

※スライス参考例
造形時間:15h1m
モデル部レジン使用量:14.5ml
サポート部レジン使用量:18.8ml

 

・Occupied Printed Area

一度の造形でモデルを複数個並べて造形する際に有効な造形方向です。
1個当たりのXY方向の占有面積が少ない造形方向に調整します。

※スライス参考例
造形時間:18h8m
モデル部レジン使用量:14.7ml
サポート部レジン使用量:10.4ml

 

・Algorithm Optimization

自動方向調整の処理方法を選択できます。

Fast
CPUへの負荷を抑えて簡易的に方向調整の処理を行います。注意点としてモデルによっては最適な造形方向の割り出しがされない場合があります。Accurate
処理時間とCPUに負担が掛かりますが、安定した造形方向に配置してくれます。デフォルトではこの設定が反映されます。

 

・Ignore the results of the model exceeding the boundary

自動方向調整時にモデルが造形エリアをオーバーする場合、エラーを表示させます。

 

・Keep the model details facing up

なるべく細かいディティール部分にはサポートが生成されない向きに調節します。
これにより意匠面の仕上がりをキープした造形が可能になります。

※モデルの形状によって意匠面のサポートを完全に回避することができない場合があります

 

・Display and Compare more Auto Orientation Results

自動方向調整が完了後、候補となる造形方向の結果を表示します。
0~9まで10候補(Rating)の造形方向が表示され、候補毎にサポートの使用割合や造形エリアの割合をパーセンテージで表示し選択が可能です。

 


DF2 サポートの生成を最適化


 

・手動サポートの設定を優先して生成するようになりました。
手動設定後に自動サポートを行っても手動で設定したタッチポイントは上書きされません。

・DLPスライスアルゴリズムを最適化しました、これにより処理の時間が短縮されました。

 

 


DF2 新しいスライステンプレートの追加


 

・純正スタンダードレジンに新しいテンプレート
[Raise3D] Standard White V1: 0.1mm – Speed – DF2 – Standard White V1が追加されました。
これにより、積層ピッチ0.1mmの高速造形が可能となりました。

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