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リトフェインを作製

2024.03.22

リトフェインとは、1820年代にフランスで発明され、半透明の材料(通常は磁器)の薄い板に凹凸が成形されており、後ろから光を当てると厚みが色合いとして現れ画像となる、といった技術です。

19世紀の終わりまでに廃れてしまったようですが、近年復活の兆しをみせているということで、3Dプリンターを利用し作製してみます。

 

ideaMakerには画像データをインポートする事ができます。

この機能を使用して、リトフェインを作ってみます。

 

タワー

 

例としてこのJPEG画像データを「モデルをインポートする」から読み込みます。

イメージファイルのインポートという画面が開きます。

モデルの幅、奥行き、高さ(厚み)の最大や最小などを設定します。

リトフェインを作る場合は、「□暗い領域はより高い領域になります」にチェックを入れます。

 

モデルの読み込みが完了すると、インポートした画像データの濃淡を厚みに変換したモデルが完成します。

 

今回はPLAの白を使用しPro3シリーズにて縦向きと横向きをそれぞれ造形しました。

濃い色のフィラメントを使用すると、光が透過しなくなってしまいます。

 

 

造形完了です。

 

 

背面から光を当ててみます。

 

厚みが多い部分が暗くなり、画像が浮かび上がってきました。

横向きに出力した方は濃淡の差が大きくでたものの、グラデーションの部分は積層痕が目立ってしまいました。

表現したい画像により、造形する向きは考える必要がありそうです。

 

公開する都合上、風景の画像でリトフェインを作りましたが、人の顔などで作製すると、光を当てない状態と、光を当てた状態でかなり見た目のギャップが生じるので感動します。

 

画像データさえあれば、ideaMakerRaise3Dの3Dプリンターで気軽に作ることができるリトフェイン。

お気に入りの写真で作製してみてはいかがでしょうか?

 

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