一覧へ戻る

ideaMaker version4.x.x→version5.0.5で行われた変更点について

2024.04.10

平素よりお世話になっております。
日本3Dプリンターでございます。
このたび、ideaMaker バージョン5.0.5がリリースされました。
主な変更点を下記に記載します。

ダウンロードはこちらから
※アップグレート前にバックアップを取ることをおすすめします。

 


 

項目一覧
UIの変更
スライス手順
新機種の追加
新機能の追加
既存機能の仕様変更
その他注意点

 


UIの変更


 

 新アイコン
スライス設定
Printabillity
モデル情報

 

①新アイコン

新しい機能としての3つが追加されました。主にDF2の運用時に使用することを前提とした機能になります。

②スライス設定
従来のテンプレートの選択を行っていたUIが独立しました。
詳細は後述の『スライスの手順』をご確認ください。        

③Printability
従来モデルのインポート後に右下にあったモデル情報のUIがなくなり、新たに左下に追加されました。
エラーがない場合は画像1のような表記になり、エラーが生じると画像2の表記になります。

画像1

画像2

④モデル情報
Printabilityの実装により、削除されました。

 


スライス手順


 

従来の「スライスを始める」を押してしまうと、すぐに造形用のデータが作成されます。
そのため事前に、前述の『②スライス設定』に情報を記入しておく必要があります。
画像1の左側のペンのマークを押すと画像2『スライスへの準備』が開きます。

画像1

画像2

 

基本項目は従来通りとなっています。

大きな変更点
・テンプレートの変更方法
・シンプルモードの削除
・詳細設定の開き方

 

テンプレートの変更方法

テンプレートがリストで表示されなくなりました。
『テンプレート』の項目からプルダウン方式で切り替えていく必要があります。

 

シンプルモードの削除

従来のバージョンで、簡易的な設定変更を行っていたシンプルモードが削除されました。
代わりに画像下半分に表示されている箇所で変更を行えるようになりました。
画像左下の+マークをクリックすることで設定項目の追加ができます。
よく編集する項目を自分でカスタマイズできるので従来よりも使いやすくなった部分です。

 

詳細設定の開き方

画像の青枠の歯車マークをクリックすることで従来通りの詳細設定を開くことができます。
設定項目の内容に大きな変更はありません。

 

 


新機種の追加


 

DF2の追加が行われました。
他にも高速造形モードへの切り替えボタンが削除され機種変更扱いで切り替える仕様になりました。

 

 


新機能の追加


 

測定
下画像のような簡易的な測定を行います。
※正しい手順でモードを終了しないと他機能がグレーアウトして操作できなくなることが確認されています。

 

穴あけ
DF2専用機能になるので説明は省略します

 

ドローイングシェル
DF2専用機能になるので説明は省略します

 

Smoothing Volumetric Speed

異なる構造間の速度差が大きい場合に、構造間のヘッド速度遷移を調整するために、印刷速度徐々に減速または加速する設定が可能になりました。

 

Only one shell on top surfaces

モデルの上面側の外郭サーフェスは、“シェル”で設定された数値ではなく、必ず1層のシェル設定で造形する設定を行えるようになりました。

 

 

Using Concentric Fill Pattern for Narrow Solid Infills

狭い領域をソリッドで充填する場合に、同心円状の充填パターンを使用することで、造形時間の大幅な短縮が可能になり、狭い領域をノズルが往復することで生じる揺れを抑制することが出来るようになりました。

 

 

Overhang Shell Speed List

オーバーハング角度に応じて、シェルの印刷速度を調整できる機能が追加されました。

 

 


既存機能の仕様変更


 

変更が入った既存機能一覧
・テンプレートの保存
・回転
・ワイプタワー
・造形結果表示
・プレビュー画面
・充填形状、サポート形状の追加

 

テンプレートの保存

使用者が追加したオリジナルのテンプレートにも回復機能が追加されました。また、もともとの設定値に回復させる『デフォルトに戻す』のほかに『最近設定した内容に戻す』という機能が追加されました。

また上記の機能を使用するためにバックアップファイルの保存機能が強化されており、ideaMakerを強制終了した場合の復帰機能なども追加されました。

 

回転

従来の回転の機能に加え、移動も同時に行えるようになりました。なお整列やベッド上に配置などの機能は従来通り『移動』のコマンドを使用する必要があります。また、回転リングのサイズがモデルサイズに追従し変化するようになりました。

 

回転のコマンドに『平らにする』の機能が統合されました。

従来のメッシュを選んで指定する仕様ではなく、メッシュの向いている法線方向を見て指定する仕様になりました。STLデータが複雑な形状の場合、従来仕様よりも使いづらくなった思われます。

 

ワイプタワー

ワイプタワーに八角柱形状が追加され、選択できるようになりました。

デュアルノズルでの造形を設定した場合、スライス前にワイプタワーが表示されるようになりました。

 

プラットフォームの追加

スカートの層数が増やせるようになりました。

 

ブリムのオフセットが設定できるようになりました。

 

 

造形結果表示

・推定の造形結果がデフォルトで表示されなくなりました。
従来通り表示したい場合は、一般設定>インターフェース Show legacy slice report dialogにチェックを入れる必要があります。

 

・層数/レイヤーの高さの項目が追加されました。

 


その他注意点


 

・材料設定について
左ノズルと右ノズルのフィラメント設定をバラバラにした場合正しい組み合わせで設定するようにアラートが出るようになりました。
アラートを無視すれば従来通りに使うことは可能です。

・バックアップの推奨
前述のバックアップファイルの機能変更に伴い、5.0以降にアップグレードした場合に自作のテンプレートデータがideaMakerから削除される例が確認できています。
既存ユーザーはアップグレード前に重要なテンプレートを別途バックアップを取ることを推奨します。

 

TOPページへ戻る

Contactお問い合わせ

03-3520-8928

【受付時間】09:00〜18:00(土日祝除く)


機器の不具合、使い方等の
サポートに関するお問合せはこちら