2019.08.05
平素は格別のご愛顧賜りまして厚く御礼申し上げます。
Ideamaker3.4.2について、新しく追加された機能について、お知らせします。
追加された機能は以下の通りになります。
1.左操作バーにスライスボタンの追加(Play Key)
スライスボタンの追加によって、よりスピーディにパラメーター設定の調整やスライスが可能になりました。
※2.上級者向け機能【グループと層ごとに設定】の機能追加
復習:上級者向け機能【グループと層ごとに設定】の定義とメリット
・追加機能①:積層ピッチの自動設定機能
データの形状を分析し、造形物全体に対して高さ範囲の形状によって積層ピッチを自動的に設定する機能です。
設定方法:
スライスボタン(Play Key)→グループと層ごとに設定→グループ設定値の【 + 】→レイヤー設定→【選択したレイヤーの高さを有効にする】にチェック入れる(それ以外の項目を任意チェック)→確定→【選択したレイヤーの高さを有効にする】を【無効】から【有効】にする→スライス
※設定をクリアしないと、設定が自動に保存されますので、ご注意ください。
自動設定される積層ピッチの範囲:
押出幅×25%<自動設定される範囲ピッチの範囲<押出幅×62%
・追加機能②:プレビュー画面に【積層ピッチ】プレビューモードの追加
・【修飾子】機能①:【親モデルと修飾子モデルが重なる部分のスライス設定ができます。】
説明:親モデルに修飾子モデルを重ならせることで、重なる部分のパラメーター設定を独自で調整できます。それによって、特定部分の調整ができるようになりました。
使い方:
①データを選択し
②【修飾子】
③【修飾子リスト】修飾子データを読み込む
(※デフォルトにボックス、球、円柱3つの修飾子モデルが付いております。ここの例として円柱を取り上げます。)
④ 重ねたい場所に重ねてから、重なる部分のパラメーターの調整をします。
ここで、修飾子モデルを親モデルの真ん中に重ね、重なる部分の【充填率】と【充填形状】を調整してみます。
親モデルの充填率は15%で、充填形状は三角形にして、重なる部分の充填率は30%で、充填形状をキュービックにします。
・【修飾子】機能②:【サポート構成】
説明:サポート部分を修飾子モデルで設定できるようになりました。それにより、サポート材の特定部分の形状を設定できるようになりました。
例:
※修飾子を使わない、デフォルト設定の状態
5.複数データの順番造形機能の追加
複数のデータを造形する時、順番に一個一個造形する機能です。各データのパラメーター設定が独自に設定できるようになりました。
注意:例えば順番1の造形物を造形後、Z軸が下がってから順番2の造形物が始まります。完成したデータに当たらないように、安全範囲に重ならないよう配置してください。
6.新しいスライス画面で、サブメニューで多くの設定が確認でくるようになりました。
7.【層ごとに設定】の高さ範囲の指定は数値ではなく、データから高さ範囲の指定や調整ができるようになりました。
※【層ごとに設定】の詳細に関して:
10.追加機能
A:【層ごとに設定】において、【底面のソリッドレイヤー数】と【上面のソリッドレイヤー数】が設定できるようになりました。
B:詳細設定の【エクストルーダー】において、【デュアルエクストルーダー(ノズル切替変更時)設定】を追加
C:詳細設定の【冷却】において、【冷却ファンを使用します】を追加。こちらのチェックを外すことによって、造形中すべての冷却ファンを一気に閉じることが可能になりました。
D:詳細設定【ラフト設定】において、【スカート/ブリムの速度】を追加
E:詳細設定【サポート】おいて、【サポート形状】に【同心円】を追加
F:詳細設定の【充填率】において、【高密度サポート】に【同心円】を追加
G:詳細設定の【充填率】において、【充填形状】に【同心円】を追加
H:詳細設定の【充填率】において、【ソリッドフィルアウトラインシェル】を追加
説明:今まで【底面のソリッドレイヤー】と【上面のソリッドレイヤー】を造形する際に、壁層は壁層層数の設定に従い、変更が出来なかったですが、【ソリッドフィルアウトラインシェル】を設定することによって、【底面のソリッドレイヤー】と【上面のソリッドレイヤー】の壁層を3層にしたい場合、【ソリッドフィルアウトラインシェル】を【1】に設定してください。この時、充填部分の造形の壁層層数は【2】のままです。
I:詳細設定の【充填率】において、【インフィルアウトラインシェル】を追加
説明:今まで充填を造形する際に、壁層は壁層層数の設定に従い、変更ができなかった【インフィルアウトラインシェル】を設定することによって、充填のみの壁層を追加することができました。例えば、【インフィルアウトラインシェル】の壁層を3層にしたい場合、【インフィルアウトラインシェル】を【1】に設定してください。この時、【底面のソリッドレイヤー】と【上面のソリッドレイヤー】部分の造形の壁層層数は【2】のままです。
J:詳細設定の【速度】において、【ソリッドベースレイヤー印刷速度】を追加
K:(日本3Dプリンター株式会社からの推薦設定)詳細設定の【にじみ】において、【その他】に【残りの作業で一方のエクストルーダーのみを使用し、もう一方のエクストルーダーを冷却する場合は、【ワイプウォール】と【ワイプタワー】の印刷を停止します。】機能が追加されました。
説明:デュアル造形する際に、フィラメントの漏れを防止するため、ノズルを切り替える際に、通常「ワイプウォール」や「ワイプタワー」を造形してから造形物の像家が始まります。これはフィラメントの漏れを防止し、デュアル造形をもっときれいにするメリットがありますが、造形時間が長くなるデメリットがあります。今回、上記の新しい機能の追加によって、例えば、一定的な高さから一つのノズルしか造形しない場合、もう一方のノズルが冷却し、「ワイプウォール」や「ワイプタワー」が止まります。それによって、デュアル造形の時間が大幅に削減することができるようになりました。
L:カット機能は回転できるようになりました。
今後も皆様に有益な情報を共有して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
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