技術レポート

マグネットのインサート成形

一時停止・再開機能を使用し、造形中にマグネットをインサートする作業を行ってみます。
使用機材:Raise3D E2
使用材料:Raise3D TPU95A、ネオジム磁石

インサートするマグネットの外形寸法をノギスなどで測り、多少余裕をもたせたサイズで空間をモデリングしておきます。(左側は空間を見えるように天井を外した状態です)

スライスし、プレビュー画面でどの高さで一時停止したら良いかを確認します。

【詳細設定】→【その他】→【一時停止する】の項目に、一時停止したい高さを追加します。

ideaMakerで指示を入れたマグネットが埋まりきる高さまで造形し、一時停止した状態です。
E2の場合は、作業しやすい手前に配置をし、造形しました。

この空間にマグネットをセットします。
インサートする材質にもよりますが、油分が付着していると天井面を造形する際に定着しない場合があるので、マグネットの上面を無水エタノールなどで脱脂します。

タッチパネルから印刷再開をし、上面が造形され、完了です。

TPUフィラメントを使用したので、ケーブルなどを束ねられるような部品が完成しました。

他の加工方法では難しいインサート成形が3Dプリンターでは比較的容易に行うことができます。
マグネットやナットなどをインサートし、3Dプリンター活用の幅を広げてみてはいかがでしょうか?


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